スペインはキリスト教国なので当然クリスマスを祝うが、クリスマスよりも重要な日がある。１月６日の Los Reyes Magos（ロス・レジェス・マゴス）の日だ。ロス・レジェス・マゴスとはつまり、東方の三賢人または三博士の事で、イエス・キリストが誕生すると東方からメルキオール、バルタサール、カスパールの3人の王が彗星に導かれ、ラクダに乗ってベツレヘムにお祝いにやって来たと伝えられている。詳しい説明は長くなるので省くが、レジェス・マゴスの日は子供たちにとってとても楽しみな日なのである。なぜなら子供達はプレゼントをもらえるからだ。クリスマスプレゼントとレジェス・マゴスの両方プレゼントをもらう子供もいる。また、王冠の形をしたロスコン・デ・レジェス(Roscón de Reyes)を食べる。
ロスコンの中には小さな陶器の人形が入っており、ロスコンは小さく分けて食べるので、人形が当たった人には幸運が訪れると言われている。また、乾いたそら豆が入っていた人は、来年のレジェス・マゴスの日にロスコンを準備しなければならないのだ！
うちの家庭ではレジェス・マゴスはそれほどお祝いはしなかったが、他の日本人家族と一緒にお祝いをした時に食べたロスコンに人形が入っていた事がある。もぐもぐ食べているとガリッと歯で噛む感触がした。後にも先にも人形が当たったのは1回だけだ。その後、自分に何の幸運が訪れたのか覚えていない。。
今ではロスコンの味も人形も覚えていない。日本でロスコンを食べられるところがあれば、ぜひまた食べてみたい。